各国の思惑が絡む内戦のシリア。(後編)

 うーん最初に考えてたトルコの問題は、完全に出てくる前に長くなってしまったので、書く事ができなかった。この3日でだいたい9月の1ヶ月間に報道されたものを紹介したが、まだまだこの戦争は続きそうだ。

 9月26日
 福井
【カイロ共同】シリア人権監視団(英国)によると、内戦が続くシリアで26日、アサド政権側部隊と反体制派の戦闘などにより全土で180人以上が死亡した。一般市民が約130人含まれるという。25日にも市民約150人を含む約240人が命を落としており、2日間で420人以上が死亡したことになる。

 NWJ
アメリカの国民とNATO(北大西洋条約機構)の内部には、イスラム圏への軍事介入は「もうたくさんだ」という空気がある。アサド政権やそれを支持するイランが、政権基盤の弱いレバノンやヨルダン、イラクで反政府側を支援する勢力に対する報復を開始すれば、紛争はもっと急速に、もっと広範囲に拡大する恐れが十分にある。・・・・・・・・・すでに行くも地獄ってことかな。

 9月27日
 ロシアの声
 http://japanese.ruvr.ru/2012_09_27/89505899/
ラヴロフ外相「アサド体制の反対派に攻撃を中止し対話を行うことを拒否し、体制の無条件降伏を要求するよう煽る国々があり、未だに続けられている流血の惨事に対する責任は少なからずこうした国々にある」・・・・・・・独裁者のアサド側に立ってる人間が何言っても通用しないと思うんだよ。これ反体制側からすれば、ロシアやイランが邪魔してると言ってる様なものだからな。


ル・モンド・ディプロマティーク日本版
http://www.diplo.jp/articles12/1209syrie.html
2012年7月22日付『フィガロ』紙は、シリアの「化学兵器が監視下に置かれている」「化学兵器の配置を見極めるためにアメリカ特殊部隊が配備された」と伝えている。

フランス通信社(AFP)は極めて慎重で、2012年7月27日に以下のように書き送っていた。「われわれはこの情報をハマ地方で数十人の人々から聞きとった。しかし、1週間におよぶ調査にもかかわらず、蜂起のリーダーも、族長たちも、医者も、一般戦闘員・市民も、動かしがたい証拠を誰一人として提示できなかった。」シリアの内戦は「情報伝達と情報操作の戦争でもある」と同通信社は結論づけている。


 2012年1月29日。撹乱工作は「反政府軍に近い活動家筋(注2)」に属するツィッター(@Damascustweets)から発せられた。その中身は、アサド大統領はシリアから逃亡したようだ、大統領官邸は自由シリア軍(ASL)に包囲され、追い込まれた独裁者は妻子と手荷物と共に、必死の思いで首都から国際空港に辿り着き、モスクワへ逃避しようとしたらしい、というものだった。・・・・・・・・・・まさか国際社会が発信していたものはツイッター情報が元ですか?(笑)

メディアはシリア人権監視団(OSDH)の提供する情報をもとに報道をしており、この団体はフランス通信社、AP通信、ロイターなどを通して、対立の現状や反政府軍の話を提供している。

「この団体が信頼できない組織だということははっきりわかっています」と同通信社の主要特派員は嘆く。「しかし、われわれはそれでも彼らの数字を流し続けます。経営陣に問いただしてもその答は常に同じです。『君たちの言うことは正しいだろう。しかし、他の通信社も同じことをやっている。この世界は競争が激しいからな』ってね。」・・・・・・う~ん。どっちもどっちだな。

 2012年5月25日にホウラで108人が殺された。49人の子供と34人の女性が犠牲となったこの小さな町は(略)この団体は爆撃の犠牲者数を最初は90人と伝えていた。国連とアラブ連盟に委託された監視員たちが5月29日に確認したところ、犠牲者のほとんどがナタ、鎌、剣の類を使って殺されたということだった。国連は同日、虐殺のあった地区が反政府軍に掌握されていたことを明らかにした。・・・・・・・・・・・・これは犠牲者のほとんどが、ナタや鎌・剣の類で殺されてたし、反政府軍が掌握してたから反政府軍が殺害したと結論付けているのかな?まあ可能性的にはその可能性が高いが、最初に政府軍が制圧し、それで民間人を殺した後で、反政府軍が制圧したとも考えられる。そもそも5月の時点で反政府軍が制圧したが、銃を持ってなかったなんていうことはありえないだろう。だがこれは、真実がわからなくても、少なくとも反政府側にとってはマイナスイメージ。
 記事には反政府軍がやったかのように書かれているが、結局、国連人権委員会の8月16日付報告書は、最終的に犠牲者の「大多数」が政府軍の攻撃によるものだとしている。さらにロシアの譲歩までもを引き出している。

 ロシアの声
 「プーチン大統領は、アラブ諸国およびシリアの状況に関するロシアの立場は、全ての国が良い方向へ向かうことを促進することにあるが、力などを用いて押し付けるのではなく、内部から発展の意欲を起こさせることだと指摘した」・・・・・独裁者が自ら退陣する事はなく、それに良かった民衆がデモを起こし、虐殺され、暴動に発展し、内戦に陥ってるんだと思うが?結局独裁者はどこまで行っても独裁者なんだよ。

 中国国際
 「シリア人権状況」決議草案を表決、採択しました。ロシア、中国とキューバは反対票を投じました。
 この決議草案は国連人権理事会がこれまで採択した決議の趣旨と同様で、シリア政府に圧力をかけることに重点を置いています。  決議草案はシリア政府軍と親政権側の民兵組織・シャビハの人権侵害行為を強く批判していますが、反対派武装勢力による人権侵害行為にはあまり触れていません。・・・・・・なるほど親政権側の民兵組織・シャビハなる組織も存在するのか、一概に銃を使わない殺害が反政府とは言えないだろう。さらに山本さんを殺害したのもこういう組織なのかもしれないな。

 9月29日
 産経
クリントン米国務長官はシリアの反体制派組織に1500万ドル(約11億7000万円)の資金援助をすると表明した。シリアの避難民らへの人道支援として、新たに3000万ドルを拠出する方針も表明した。これまでの人道支援の総額は1億3000万ドル。・・・・・・・・・・・さて表立って米国が支援に乗り出した


 10月1日
 毎日
 http://mainichi.jp/area/fukuoka/news/20121001ddlk40040190000c.html
8月の中旬から約10日間アレッポを取材した藤原さんは「政府軍は市街地を無差別に空爆しているわけではない。人が集まる夕方のパン屋が最も狙われた」と説明。頭部が裂け息絶えた少女など、空爆による負傷者の治療現場を写しながら「『次々と』という表現では追いつかないぐらい市民が運び込まれた。日本のメディアは遺体の写真をほとんど使わないが、これがシリアの日常風景だった」と話した。


 CNN
 http://www.cnn.co.jp/world/35022515.html
 ハマは反政府デモが激化した昨年以来、反体制派の拠点となっており、今回民家の破壊が伝えられた地区は、アサド政権に反対する住民や活動家が集まる場になっていたという。
 治安部隊は6月に同地区に侵攻して完全制圧し、戦車やブルドーザーを投入して民家の破壊に乗り出したとされる。同地区を訪れたというハマの住民は2日までに、「これまでに建物120棟が破壊された」と証言した。・・・・・・・反乱軍ではなくても反政府の意見を持っていたら家を破壊か。